言葉にはそういうふうに、「ないもの」を立てて存在させる機能もあるのですが、そこには怖さもあって、本来、存在しないものを、言葉を立てて、あるというふうにとらえてしまうと、まさかと思うようなところに「裏」が発生します。「環境」を立てた裏にできたのは、そこから切り離された「自己」です。

養老孟司   日本のリアル

, 15, 2014-02-21, 4569806988/311
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