いい若い者が、母親の私物として出現するようになったのは日本でいえば戦後のことで、弥生式農耕が入って以来、二千年の日本の歴史からいえば、きんきん三十年にすぎず、われわれはこの異習に鈍感になるにはあまりにも歴史が新しすぎるのである。 (中略) 逆に若者の側からいえば私物として育てられ、私物としての個々の倫理関係を強いられている若者が、はたして人間の社会を構成する上でどういう結果をもたらすのか、このことは日本の社会がこぞってそれを実現しているため、やがて歴史になってみなければわからない。
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