(イタリアのある地方の信仰厚い家庭では)食事のテーブルに必ず一人分余分の席を作るという。それは突然やってくる人ー知人であることもあり、時には困窮している旅人の場合もあるーが気楽に席について、一緒に食べられるためである。そこは目に見えない神のいる席なのである。

曾野綾子   生身の人間

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